明治時代の古い辞典の修理
ご依頼主様のお祖父様がつかっていたという明治時代の和英辞典の修理をしました。
表紙がボロボロで新しくしたいけれど、なるべく元の印象を残したまま修理したいとのご要望です。
元々が白の布表紙なので、新しくしたことであまりにも綺麗になりすぎないよう、色味や質感などこちらで選ばせていただきました。
抜け落ちてしまったページを元の位置に綴じ直しながら、今後も辞典のページを守ることができるよう、はじまりと最後の部分に保護するための紙を追加し、修理をしました。
表紙には元々使われていた「あんこ」と呼ばれる素材も使い、表紙に使われていた文字も修理後の新しい表紙に接着し直したことで、元を活かし面影を残しながら修理することができました。
これからも変わらず大切にしていただけますように。
お客さまの声
無事に辞典を受け取りました。 元の雰囲気を残したまま新しく生まれ変わった姿に、思わず感嘆の声をあげてしまったほどです。 本当にありがとうございました。
▼ 制作動画
W 98 × H171 mm
布製丸背上製本
あんこ表紙
2024