結婚式に作られたアルバムの表紙が劣化してボロボロになってしまったとご相談をうけました。

確認すると合皮でくるまれた表紙素材の表面が劣化している状態です。

触れるとベタつきがあり、劣化して細かく剥がれた表紙素材が手に貼り付き、手を洗っても剥がれません。

これではアルバムを開きたくても写真が汚れてしまうため、開くことができません。

今回は写真台紙や見返しなど、元の素材はそのままに、表紙だけを布素材に張り替えさせていただきました（写真4枚目以降）。

寸法を変えずに、開いた時の感覚も同じになるよう作り直したので、アルバムを作ったときに入っていた箱にも元通りに収まり、以前と同じように開きやすく安心してみることができるようになりました。

お客様からも「とても綺麗な仕上がりで大満足です。依頼をするのをためらっていたのですが、お願いして良かった」とお喜びいただけました。

合皮は高級感がありますし、長持ちする合皮もあるらしいのですが、やまのこ製本店では、お客様にできるだけ長持ちして環境に負荷のない素材を、気持ちよく使っていただきたいと考えています。

こんどこそ、大切に残していただけますように。