遠い国で戦争がはじまっている。

主張を暴力で突き通し、対話をねじ伏せ、踏みつける、複雑に複雑に絡まり合ったその大きな大きな大きな大きなものが戦争ならば、 わたしたちの身近なそこここに、むしろ自分の中にも、ちいさなちいさな戦争の火種があるように思えてならない。戦争はその延長線上にあると思うと、遠い国のことだからといって、戦争は自分に関係のない話ではないように思う。

わたしたちにはひとりひとりに感情があって、嬉しいことがあれば喜ぶし、嫌なことがあったきには憤りを感じたり、怒りもするし、悲しくなって泣いたりもする。

正しい人間なんて誰一人いないから、判断を間違える場合だってある。
たいせつにしているものや価値観だってきっとみんな違うし、
見えているものもきっとみんな違う。

そんなわたしたちは、どうやったって誰かの助けを借りて関わり合って暮らす人間社会で暮らしていて、その中で自分の正しさを主張したり、話が食い違ったり、知らない間に踏みつけにしていたり、怒ったり悲しくなったり、怒られたことに怒ったり・・・。何かトラブルがあったときに、お互いに感情に振り回されず、力で押し通さず、思い込みをとっぱらって、主張をよく聞いて、納得する良い道を、話し合ってさぐりあうことは、一人の人間単位だって、本当に本当に難しい。

それでも、ひとりひとりがお互いに許しあったり、敬意をもちあって、自分や自分のまわりの環境が心地よくあるための努力をし続けていたら、戦争どころかその他のいざこざもぐっと減るのではないか。

こんなことを考えていたって、いまある戦争が終わるわけではないし、考えているだけで自分にも思い当たるふしに苦しくてにがい思いもするけれど、それでもジタバタもがくことが大事なように思う。

まずは自分や自分をとりまく小さな小さな環境から、平和をつくる努力はしていたい。

peace!

2022/02/27